小型犬の平均寿命と【長寿の秘訣】まとめ

愛犬は人生の最高のパートーナ―ですが平均何年くらい生きるか気になりますよね?
2021年での犬の平均寿命は14.65歳と年々寿命が伸びている傾向にあり
ドッグフードの質が向上した
動物病院などの医療技術が発達した
室内飼いが増えて環境が良くなった
といった要因があると思われます。
サイズ別では、超小型犬は15.30歳、小型犬は14.05歳、中・大型犬は13.52歳と小型犬の方がやや平均寿命が長い傾向にある事が分かります。
しかし、世界的にはもっと長生きしている犬も存在します。
なんと世界のギネス記録では29歳まで生きた犬もいて平均寿命のじつに2倍長生きしている訳です。
人間は平均寿命と最高齢を比較しても2倍も差がないので、やはり長生きできるための健康の秘訣がある事がうかがえます。
事実長生きしている犬は食生活や運動、ストレスを掛けないための工夫や歯の健康といった所に気を使っているという共通点がありました。
以下では、犬の年齢と成長段階(ライフステージ)や長生きできるための秘訣をまとめています。
反対にこれはやってはいけないNGな行為もあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
小型犬でみる人間と比較した年齢の早見表
小型犬の年齢を人間で当てはめた場合での早見表です。2年経って24歳になるまでは歳のとり方が早めです。
しかし24歳以降は、1年ごとに4歳ずつしか歳をとっていない計算であり、小型犬の場合は大型犬と比較すると歳を取るのは遅いと言われています。
小型犬 年齢の早見表
1ヶ月 1歳
2ヶ月 3歳
3ヶ月 5歳
6ヶ月 9歳
9ヶ月 13歳
1年 17歳
2年 24歳
3年 28歳
4年 32歳
5年 36歳
6年 40歳
7年 44歳
8年 48歳
9年 52歳
10年 56歳
11年 60歳
12年 64歳
13年 68歳
14年 72歳
15年 76歳
生後1年で17歳にあたりますが、犬のしつけは1歳までが重要と言われるのもこれが原因です。
生後3ヶ月までは子犬の社会化期と言われ、さまざまな物事の恐怖心がないためこの時期までの色々な事を経験させる事で犬が大人になった時に良いと言われています。
シニア期は何歳から?
一般的に7歳頃からシニア期高齢犬になると言われています。
小型犬は2歳になるまでのスピードが早い代わりに、以降の成長スピードは緩やかになります。
そのためシニア期に入るのも遅めで、大体7歳頃から高齢犬と呼ばれ始めます。
2年目以降は、小型犬は1年に4歳ずつ、中型犬は年に5歳ずつ歳をとります。一方、大型犬は、年に7歳ずつ歳をとるといわれています。
人間のシニア層は、およそ65歳以上と言われていますが、犬の場合は人間年齢の40歳前後がシニア期にあたります。
小型犬、中型犬のライフステージ
小型犬、中型犬は6歳から7歳がシニア期と言いましたが、身体的には徐々に弱ってきて、動きにくい、疲れやすいのであまり動かないといった違いが見られてくる時期です。
ただし、個体差はあるので10歳になっても元気はつらつというワンちゃんも中にはいらっしゃいます。
その後、11歳から12歳頃から高齢期(老齢期)になります。
小型犬の平均的な寿命
小型犬の平均寿命は、13〜14歳ほどといわれています。
早見表を見てみると、68〜72歳くらいにあたります。
あくまでも「平均」なので、もっと長生きする子もたくさんいます。
小型犬にあたる犬種
- チワワ
- ミニチュアダックスフンド
- トイプードル
- パグ
- ヨークシャ―テリア
- マルチーズ
- パピヨン
- シーズー
小型犬は室内飼育や手入れのしやすさ、金銭的な面でも飼いやすいというのがポイントですね。
小型犬の平均的な寿命まとめ
トイ・プードルで、15.2歳MIX犬は身体が丈夫で長生きしやすいといわれていますが、体重10キログラム未満の犬も10〜20キログラムの犬も平均寿命は14.6歳
- 1位・・・イタリアン・グレーハウンド(平均15.1歳)
- 2位・・・ミニチュア・ダックスフンド(平均14.7歳)
- 3位トイ・プードル(平均14.7歳)
- 4位・・・柴犬(平均14.5歳)
- 5位・・・パピヨン(平均14.4歳)
犬のギネス世界記録である長寿犬は29歳のラブラドールレトリバー
犬の長寿記録は、イギリスのラブラトール・レトリバー系雑種のベラ号です。年齢は29歳193日です。
大型犬は犬の中でも特に寿命が短いですから、驚きの記録だということがわかります。
ちなみに日本で一番の長寿犬は、栃木県の一般家庭で育った雑種のプースケ号です。プースケ号は老衰で亡くなりましたが、満26歳での死去でした。
人間年齢に換算すると125歳という大長寿で、ギネスブックによると世界歴代9位の長寿です。
年々犬の寿命は延びてきている
人間と同様に、犬の平均寿命は延びており、サイズによって異なりますが、現在では平均12~15歳程度といわれています。
長生きできるようになった理由として
- ドッグフードの質が向上した
- 動物病院などの医療技術が発達した
- 室内飼いが増えて環境が良くなった
これらの要因が大きいとされていますが、これらを細かくみていくと長生きできるための理由が分かると思います。
長寿の秘訣まとめ
犬のご飯にこだわっている
現在の年齢、身体、生活環境に合った栄養素をしっかりと与えることが大切です。
手作りドッグフードの場合は、必要な栄養素やカロリーの計算を行った上で作る必要があります。
カロリーの計算方法はこちら
市販のドッグフードを与える場合には、年齢層や犬種ごとに販売しています。また、個々の特性や体質、原材料にこだわったドッグフードも出てきています。
ドッグフード選びのコツについてはこちらの記事を参照ください。
成長期に合わせたフードを選ぶ事
ドッグフードを与える場合、子犬期、成長期、シニア期(高齢期)によって体に必要な栄養素が変わってきます。
子犬期は身体的に発達する段階のため、骨や筋肉をつくるタンパク質や脂質なども多めでよいです。
成長期
添加物や化学調味料といったものを与えすぎない事が重要です。
シニア期は内臓などの消化器官にあまり負担をかけないように脂質量は少なく、消化しやすい原材料が含まれているものが好ましいです。
また、高タンパク質で筋肉など体をつくる栄養素が多く含まれているものが推奨されます。
犬が高齢になったら時に注意する事
シニア犬になると、まず、運動能力や活動量の低下がみられます。
筋肉量が減少する事や加齢に伴う関節への負担が増大する事により、慢性的な関節炎に繋がります。それに伴い、段差の昇り降りや滑る床での歩行で、急に悪化することがあります。
年を取ると寝ていることが多くなったり、反応が鈍くなったりするのは当たり前のように思えますが、骨・関節疾患、心臓疾患や内分泌疾患が関係している可能性もあります。血液検査、レントゲンやエコー検査で診断することができますので、老化と決めつけずに動物病院を受診してください。
次に食欲の低下、食べ方の変化が見られ始めます。それに伴い体重や筋肉の減少があるときは、歯周病や肝臓・腎臓疾患、さらに腫瘍の可能性も疑います。
適度な運動を心がける
毎日の散歩など、適度な運動をする事で心肺機能や筋肉や関節を強くする事ができます。
また、犬の場合は特にストレスの軽減にも繋がります。
散歩を日課にしていると、「今日は元気がない」といったことから体調不良に早く気付くことが出来ます。
犬の健康を意識した筋肉重要なのは後ろ足の筋肉
特に小型犬の場合は構造上弱い部分や筋肉がつきにくい所があります。
人間でもそうですが、足腰が弱くなると健康ではいられません。
そのためになるべく若い段階からの身体作りが重要です。
ケガをさせない環境
ケガをすると若いうちは大丈夫でも年をとるとその部分に痛みが生じたり、どうしても弱ってくる原因になります。
また、犬は足を怪我する割合が多いのですが、足を怪我すると年をとった時に足腰が弱くなる原因になります。なので、ケガをさせないための環境作りをする必要があります。
簡単な方法としては
- クッションフロアを敷く
- 滑り止めを敷く
- 犬の抱っこの仕方を気を付ける
筋肉を鍛えておく
これらをしておく事でケガの予防になります。
若い段階で歯のケアをしている
人間でも同様に健康な歯が大事だと言われていますが、犬も歯が長生きするために重要な要素です。
ブラシや布、犬用の歯みがき以外にも、最近ではデンタルケアグッズも色々な種類があります。
犬によっては歯磨きがしにくいワンちゃんもいますので、おもちゃや食べるだけで歯石が除去できるようなものもあります。
内臓疾患などがある犬の口臭は臭いので、チェックをしてみて下さい。
病気にさせないための工夫として犬種の特徴を理解する事です
犬種によって弱点があり、かかりやすい病気や弱い所をカバーするように食事や運動で補ってあげる事が重要です。
トイ・プードル ・・・骨折(前肢)、涙やけ、白内障
チワワ ・・・弁膜症などの心臓疾患、気管虚脱
ミニチュア・ダックスフンド ・・・椎間板ヘルニア、歯根膿瘍
柴犬 ・・・皮膚炎、緑内障
ポメラニアン ・・・気管虚脱、骨折(前肢)
キャバリア ・・・弁膜症などの心臓疾患
ミニチュア・シュナウザー ・・・高脂血症
小型犬の犬種についてはこちら
病気の早期発見のため健康診断を定期的に通うこと
人間でも同様ですが、定期的に健康診断を行うことで病気や不調などにもすぐに気づく事が可能です。
健康診断の内容としては、内診や触診だけでなく血液検査をしてもらう事で隠れた身体の状態を発見できます。
フィラリア予防薬などと一緒に血液検査を申し込めば一緒にする事が可能なので7歳以上になればぜひ受診してみて下さい。
心電図も重要な検査などでおススメです。
トリミングを欠かさない
トリミングやグルーミングは大切なケアの一つです。
体を毛で覆われた犬は、皮膚病になりやすく、また重症化しやすいです。
そのため、毛玉や絡まった毛などを取り除き、被毛の状態を整えて皮膚を健康に保つトリミングやグルーミングは長生きするために大事といえます。
時にはトリミングサロンでプロにトリミングしてもらうこともおすすめです。シャンプーだけでも受け付けていますので、プロの目でしっかり見てもらうことで微細な変化や病気に気付くことが出来ます。
以下はNGな行為をまとめています
外飼いがNGな理由
日本でも昔は犬は外飼いが多かったですが、今は圧倒的に室内飼いが増えています。
外飼いがNGな理由として
- 気温の変化がある
- 体調を崩しやすい(風邪をひく)
- 感染症などのかかる可能性があがる
などがあるため長生きしにくいとされています。
人間の食事を与える
犬は腎臓の機能が人間よりも弱いので、人間の食事は犬にとって塩分が多すぎます。
その結果として腎臓病や糖尿病といった長生きできない病気になりやすい傾向にあります。
それ以外にも犬にとって害があるので食べさせてはいけない物があります
- チョコレート
- コーヒー
- ネギ類(長ネギ、タマネギ、ニンニクなど)
- アルコール飲料
- ぶどう、レーズン
これらは中毒症状や※溶血を引き起こして最悪死亡する事もあるので厳禁です。
※溶血とは血液が破壊されることをいいます。
愛犬の体型を肥満にさせないに維持する
肥満は万病のもとと言われており、糖尿病や腎臓病などのリスクだけでなくさまざまな病気に影響します。
そのためには食事と運動の管理ですが、そもそも犬の状態が肥満であるかどうかのチェックはしておく必要がありますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
犬のそばでたばこを吸わない
犬の死亡率1位はガンであり、人間同様にたばこはガンのリスクがあげる原因になります。
人間より犬の方がガンになりやすいリスクが高いとも言われているので、なるべく犬の生活空間ではたばこは吸わないようにした方がよいでしょう。
また、犬によっては食べ物以外の物を飲み込んでしまう事もあります。
たばこを誤飲してしまうと量によっては最悪死亡してしまう場合もあるのでスペースは分けた方が賢明です。
犬にストレスをかけない
ストレスは万病のもとであり、長生きする犬の共通点としてもストレスがかからないように気を付けているという方が圧倒的に多いのは事実です。
特に運動不足だとストレスを感じやすい事と寂しがりの犬では長時間一緒にいないとストレスを感じる原因になります。
また、上記環境を整える事も重要なので参考にしてみて下さい。
しかし、犬がストレスを感じているどうかは分かりにくいと感じるかもしれませんが、ストレスを感じているサインがあるので普段から以下の行動をとっていないかチェックしてみて下さい。
- あくびをする
- 目を細める
- 目や顔をそらす
- 後ろ足で体をかく
- 全身をブルブル震わせる
- 息遣いが荒い
- 足の裏が湿っぽい
- 鼻を舐める・口をクチャクチャさせる
- 執拗に手足を舐めたり尻尾を噛む
- 耳を後ろに倒す
などがあります。特にあくびを何度もする、顔をそらす、息遣いが荒い、体のあちこちを舐めるといった動作は
適度なスキンシップを図る事で犬にリラックス効果があるのでおすすめです。
【まとめ】
小型犬の平均的な寿命は14歳ですが、その倍は生きる犬もいますが、その長寿の秘訣としては
- カロリーや成長段階にあったドッグフードを与える事
- 日ごろから運動を適度に行い若い内に体をつくっておくこと。
- ケガをさせないこと
- 歯のケアを行うこと
- 犬種の特徴を良く理解して気をつけるべき病気を予防すること
- 病気の早期発見のために普段から健康診断を受けること
- トリミングを行い清潔に保つこと
NGな行為として
- 人間の食事を食べさせる
- 肥満にさせる
- 犬の近くでたばこを吸う
- ストレスをかける
適度なスキンシップや犬のマッサージを行ってあげる事で犬のリラックス効果があり、ストレスの軽減へと繋がります。
普段からこれらの事を心がけることで最愛のパートナ―である愛犬を守る事に繋がりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。