まさかドッグフードの”アレ”が原因?アレルギー症状とその対策をまとめてみた!
アレルギー症状を引き起こしてしまう原因とは!?メカニズムを簡単に解説
特定の物質に対して過剰に反応してしまう仕組みを体が獲得してしまうために、その物質に触れたり摂取する事で以下のアレルギー症状が見られるようになります。
いったんこの状態になると、同じ場面でアレルギー反応が起きやすくなると言われています。
ドッグフードが原因で見られるアレルギー症状をタイプ別に解説
よく見られる症状としては
- かゆがる
- フケがでる
- 抜け毛が多い
- 下痢・嘔吐
- 指間・肉球を執拗に舐める
- 口臭
- くしゃみ
特に「目や体をかきむしる」、「お腹を壊す」といった症状は多いので似た症状には注意が必要です。
下痢や嘔吐には注意が必要なのか?
食物アレルギーの症状には下痢や嘔吐があります。身体の中にアレルゲンが入ったとき、それを外に排出しようと身体が反応して、下痢や嘔吐を引き起こします。
アレルギーが原因の場合には生命に危険がある訳ではありませんが、消化吸収されにくいため、長期的に続く場合には問題があるでしょう。
アレルギー症状が発症した時との対策と対処法について
- 無添加に替えてみる
- グレインフリー
- 療法食を選ぶ
- アレルギー症状を抑える成分が含まれている
消化吸収が良い原材料に着目する事も重要です
- 低アレルギーの肉
- 魚肉
- 鹿肉
- ラム肉(羊肉)
- 高品質な肉
ここで重要になってくる事は「何が原因でアレルギー症状が出ているか」を把握する事です。
どのアレルギーが原因であるかを検査をしてみる
まずは動物病院に行く事で、何が原因でアレルギー症状が出ているかを血液検査で知る事ができます。
しかし、検査料もおおよそ2万円程度かかる事と検査結果が出るまでに日数がかかります。
また、中には検査項目に引っかからない場合もあるため、検査しても原因が分からなかった場合には以下の方法なども参考にしてみて下さい。
今まで食べさせたことがない動物性タンパク質を与える
アレルゲンになるたんぱく質を食べ続けることでアレルギー症状が現れます。今まで摂取していたタンパク質が原因になっている可能性が高いため、犬がアレルギーを起こしにくいタンパク質を使ったドッグフードや、これまで食べさせたことがないタンパク質のみが使われたドッグフードを与えてみましょう。
その際、ドッグフードに入っているたんぱく質は1種類のものを選ぶようにしましょう。そうすると、どのたんぱく質がアレルゲンとなるのか見極めることができます。
ドッグフードを一定の期間ごとに変更する方法
アレルゲンを特定する方法として、一つのたんぱく質だけを一定期間食べさせる事です。
食べさせる期間の目安は3ヶ月であり、それで改善が見られない場合には違うたんぱく質の物へと変更する事です。
例えば、サーモンを3ヶ月続けたら次はラム肉を3ヶ月、というように特定の主要たんぱく質を変えていくようにして様子を観察してみましょう。
アレルギー症状が出やすいドッグフードに含まれる“注意すべき原材料”を解説
安価なドッグフードの含まれている原材料の欄をよく注意して見てみると、以下の原材料がよく使用されている事と思います。
- 牛肉
- 小麦
- トウモロコシ
- 乳製品
- 鶏卵
- 鶏肉
これらはアレルギー症状が出やすいと原材料でされています。
犬は雑食なので肉だけでなく、エネルギー源として穀物を消化する機能はある程度備わっていますが、小麦やトウモロコシは消化にくく、アレルギー反応が出やすいです。
なのでこの変わりに、消化しやすいサツマイモやジャガイモ、ひよこ豆などを選択する方が良いでしょう。
きちんと加工や処理がされている物だあれば、白米や玄米、大麦なども消化しやすのでおススメです。
アレルギー症状が出やすい注意が必要な原材料の説明
牛肉
肉類の中でも最もアレルギーを起こしやすいとされているのが牛肉です。「犬って肉食じゃないの?!」とびっくりする方もいらっしゃるかと思いますが、牛肉のアレルギーは珍しくありません。
犬にとって比較的低アレルギーとされる肉は、魚肉・鹿肉・ラム肉などといわれています。アレルギーが気になる場合は、これらの肉が主原料のドッグフードを選ぶと良いですよ。
また新鮮で高品質の肉を選ぶことも大切です。一般的な肉であっても、肉副産物やミートミールなどの粗悪な原材料を含まないフードであればアレルギーが起こる可能性は低いです。
愛犬の健康のために、可能な限り無添加のドッグフードを選ぶことをおすすめします。
鶏の卵
鶏の卵の白身には「アビジン」黄身には「ビオチン」と呼ばれるものが含まれています。これらを摂取し続けると脱毛や免疫力の低下が起こる可能性があるだけでなく、大量に摂取してしまうと下痢になる可能性があります。
トウモロコシ
沢山の種類のドッグフードで使用されているトウモロコシで、「消化不良を起こしやすい」と注意を促されている食材でもあります。でも実際は、トウモロコシには腸内環境を整える役目もあり栄養が豊富に含まれている事もあるので食べさせておきたい食材の一つなのです。
残念ながらアレルギーの原因となる食材とされているので注意が必要です。
小麦
穀物の中でも最もアレルギー性が高いと言われているのが小麦です。小麦には犬が消化しにくいと言われている沢山のグルテンが含まれており、食べ続ける事によってアレルギーを誘発してしまいます。
大豆
大豆のアレルギーはごく稀と言われています。大豆の中でも人間が食べるために調理し、加工した後に残る搾りカスと言われている「脱脂大豆」は消化がしづらいと言われているので、注意が必要です。
乳製品
乳製品を食べるとお腹を壊すという子には特に注意が必要です。このような症状が出ている場合「乳糖不耐性症」と言って、乳製品に含まれている乳糖を上手に消化する事ができない為にお腹を壊してしまうなどの症状が出ます。
アレルギーを誘発しやすくなりますので、注意が必要です。
ドッグフードに含まれる人工物にも要注意!
見栄えや犬にとっておいしく感じる事ができるための目的で使用されている、
着色料
甘味料
赤〇号や青〇号などと記載される着色料には注意が必要です。
犬のアレルギー症状にとって良い原材料を紹介
食物アレルギーのもととなっている原材料(タンパク質)を使用していないドッグフードを与える事が重要となります。
ここで大事な事は、原材料となるタンパク質を、身体が認識できないレベルまで、あらかじめ小さく分解されてる事が条件です。
そうする事で食べた物を分解する段階で身体が異常を察知しにくく、アレルギー症状が発症しにくい訳です。
消化吸収が行いやすい良質なタンパク質が含まれている事であり、犬の場合はもともと肉食なので動物性タンパク質のほうが消化吸収に良いです。
脂質においては必須脂肪酸の原料を豊富に使用したフードが高品質です。ひまわり油、鶏脂、亜麻仁油などに必須脂肪酸は多く含まれています。
アレルギー症状にとって良い成分について紹介
そもそも犬のアトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下するために起こりやすいと言われています。
その皮膚のバリア機能を維持するための成分が関係しています。
セラミドが関係します。
その栄養素は、パントテン酸、ナイアシン、コリンなどのビタミンB群とアミノ酸の一種であるヒスチジンの組み合わせが効果的です。
またEPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸、リノール酸やγ-リノレン酸などのオメガ6系不飽和脂肪酸には、炎症を調整する働きがあります。
EPAにはアレルギー反応を抑える働きがある
アレルギー反応による炎症を抑える働きを持つEPAは、イワシやサバなどの青魚やサーモンなどに豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸のひとつであり、皮膚の炎症や下痢を予防する働きがあるので、ドッグフードにEPAが含まれているものを選ぶようにするといいでしょう。
これらが含まれているドッグフードを選ぶ事で単に食物アレルギーを引き起こす原材料を与えないという以外に、皮膚を守る事ができるので犬に多いアレルギー性皮膚炎の予防にも繋がります。
アレルギー症状で肌にトラブルを抱えた愛犬には、オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合のドッグフードがおすすめです。DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸と、リノール酸・アラキドン酸などのオメガ6脂肪酸には、被毛の健康をサポートする働きがあります。
1つはアレルゲンと考えられる食材を使っていない食事です。たとえば、タンパク質源を鹿肉・ラム肉・カンガルー・魚といった、今までに食べたことのないタンパク質に置き換えたフードなどが挙げられます。もう1つは加水分解タンパクやアミノ酸を使用した食事です。加水分解タンパクとは、消化酵素などを用いて分解した状態のタンパク質で、免疫細胞にアレルゲンとして認識されにくいという特性があります。
食物が原因でない場合
こちらの記事で詳しく解説していますが、人間と同じでホコリや花粉症、ダニや皮膚が清潔でない場合なんかにも、よく食物が原因と似た反応がでます。
ドッグフードを変更してみても効果が表れにくい場合には、こちらで紹介している方法も行ってみると変化が見られるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まずは検査をして何が原因でアレルギー症状が起こるかを特定した上で
- 無添加に替えてみる
- グレインフリー
- 療法食を選ぶ
- アレルギー症状を抑える成分が含まれている
消化吸収が良い原材料である
- 低アレルギーの肉
- 魚肉
- 鹿肉
- ラム肉(羊肉)
- 高品質な肉
これらの違うたんぱく質が使用されているドッグフードへと3ヶ月毎に変更してみる方法です。
その時のポイントとして炎症を抑える成分EPAなどにも着目する事が重要です。
着色料や人工甘味料、保存料などはアレルギーを引き起こすだけでなく体にも悪いので注意が必要です。
アレルギーに配慮されたドッグフードはやや高価ではありますが、手が届きやすいものもあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。